全部把握していたい母親
まさしく「クイーン・オブ・ザ・過干渉」の称号がつく母親です。
服装から人付き合い、生活環境まで自分の思い通りにしたい。
娘の行動を常に監視しており、それが「親の愛」だと信じています。娘もそれが普通だと思っていて初めは気づいていないのですが、やがて友達が増え、ココロが成長し、自我が芽生えると当然反抗心が現れます。
ところが、逆らえば「あなたのためを思っているのに!」と攻撃的になったり泣いたりと感情的な手段で訴えてきますので、夫(娘から見た父親)もコントロール下に置かれやすいですね。
恐らく母親自身も、自分の親たちに厳しく管理されてきたのではと思います。潜在的に自分の思い通りの人生ではなかったと後悔しているので「思い通りにならないのが人生は腹立たしいが、親には従うべき」という矛盾を抱えてます。残念ながら「だから子どもたちには自由に生きてほしい・・・」とはなりません。
自分の果たせなかった夢を託そうと進路先や結婚の条件などにもあれこれ口を出し、服従を強いることもあります。周りからも「さすがに過保護では・・・?」と思われてしまうレベルです。
ですが、自立の翼を時あるごとに奪われてしまった子ども側の辛さは中々気づいてもらえないんですよね。
どこ行っていたの?
どうして遅くなったの?
ご飯食べたの?
連絡よこさなくちゃダメでしょう!
そんなこと絶対ダメよ!
他愛のない日常会話のような束縛が大人になっても容赦なく続くわけです。
過干渉な母親から押し付けられてきた理想の強要やコントロールによって、娘もやはり周囲に理想を押し付けがちになります。理想が高くて婚活を連敗していらっしゃる場合は、母親の過干渉が影響しているかもしれませんね。
ただし、自分の意思を優先して生きる練習ができなかったので、この高い理想も気まぐれでブレブレで、本人の生きづらさを一層強いものにしていきます。
やりたい趣味や仕事を思いついても自分でやり遂げた経験があまりなく無意識にブレーキがかかってあちこち手を出してしまったり、「どうしたらいいですか?」ってすぐ人に聞いてしまったり。
大人になってからさすがに母親の行動に反抗したくなるけれど、何でもやってくれるのでずっと家にいいて一人暮らしを夢見ながら早何年・・・と言う女性もいます。
デートの服装を事細かにチェックして「その服ってどうなの?」と言ってきたり、一人暮らしを匂わそうものなら「別にそんなことしなくてもいいじゃない?」と止めにくる。娘も「まぁそうか」と折れてしまう。
・・・その繰り返しです。
自分の理想を全て叶えてくれる人なんていませんし、理想を追うなら自分がまずその思いを叶える一人でなくてはなりません。
母親や運悪くそれを学ぶことができませんした。その娘もこの負のレールに乗ろうとしているのです。娘がこの連鎖を止めなくてはいけません。
自立のプランを立てましょう。
だってホントは「いい加減・・・ちょっとウザいかも」って思ってるでしょう?
そう思っているときに行動に移さなくちゃね。