ミッドライフクライシスの乗り越えるためには

ミッドライフクライシスとは、かつては「中年の危機」と言われていました。
中年の危機・・・と言われるとなんだか受け入れがたい気がしますが、ミッドライフクライシスと言い換えると何だか映画の主人公になったかのような気分になる。不思議なものです。
さりとて、意味が変わったわけではありません。
男女問わず40代から50代にかけて感じる精神的・心理的な危機感を指します。
これからの人生をどう生きようか。
私の人生って何だったのか。
そんな葛藤から自分の進むべき道がわからなくなっている状態であり、様々な感情がうずいまいているはずです。
老いに対する恐れや、これまでの人生の選択に対する疑問が強まる不安感。
キャリアの停滞や家庭の変化が影響して「思い描いていたのはこんな人生だったか?」とギャップにとまどう焦燥感。
過去の選択や未達成の目標に対する後悔が強くなることがあります。過去に果たせなかった目標や約束に「もっとこうしておけばよかった」と思わずにいられない後悔。
子供の巣立ち、友人とのコミュニケーション減少などで起こる孤独感。
これらの感情が交錯して不安定な状態になるわけです。
過去、現在、未来の感情が次から次へと溢れて手一杯。
抱えきれない感情が、「私とは何者なのか?」といった哲学的疑問を沸き立たせます。物質至上主義の現代において、おそらく誰も教えてくれなかった「アイデンティティの確立とは」という哲学的疑問に答えるなんて、想像するだけで諦めてしまいます。
体力や外見に現れる変化もまた、心理的負担に追い打ちをかけます。特に女性は更年期の症状に悩みながら、誰にも相談できなかったり、対処法が見つからず辛い思いをしている方が多いのではないでしょうか。
さらに心配なのは、自らが作り出している負の感情によって、周囲の人との関係に対して粗雑に扱ったり壁を作ったりして、孤立を深める事です。
ミッドライフクライシスを乗り越えるために、ミヤウチ流の提案を3つ挙げておきます。
- 専門家の相談: 心理的なサポートを受けることが有効です。カウンセリングやセラピーを通じて、自分の感情を整理することができます。
- 新しい挑戦: 新しい趣味や活動を始めることで、生活に新たな刺激を与えることができます。これにより、自己成長を促すことが可能です。
- 自分と向き合う時間をしっかり作る: ミッドライフクライシスの悩みを細かく切り分けていくと一時的なものであったり、過去の感情であったり、時間をかけるものなどが見えてきます。自己判断せず、焦らずに自分を受け入れる時間を作りましょう。
ある方に、「何を知っているかではなく、誰を知っているかが大切ですよ」と言われたことがあり、ハッとしたことがあります。一人で結論を出せるようになるまでには、誰かに頼る事も重要な要素です。