男性がフリーズを起こすワード。

ある年に発表された『働くパパママ川柳』の大賞の句が忘れられません。

イクメンは名もなき家事ができてから

女性からすれば文句なしの大賞ですね(笑)

時々「妻に『あなたのせいでカサンドラだ』と言われた」という男性からご相談が来ます。お聞きしていると「反省はしているが、受け入れてもらえない」と。
仕事から帰る時間が5分遅れたと言って責められる、頼まれた買い物の中身が違ったと怒られる・・・ん?

確かに奥様の気持ちもわかるのですが、時々「それは流石に行き過ぎでは?」と感じることもありますね。こうなるとどっちがカサンドラさんなのだろう?と迷ってしまいます。
「少しでも奥様の気持ちをわかりたい」と考えている男性でもあるんです。
でもわからない。それはそれで辛いよね。
ただ女性側としてはパートナーに対する怒りポイントが育ちに育っての「今」ですから、怒りは結構熟成されているんです。

ただ・・・互いに愛しているんだなってことはわかります。自分のことを見てほしい気持ちが伝わります。…私には。
でも…奥様には伝わっていないと言う…この間に挟まれて話を聞くミヤウチとしては
……も、もどかしい……の一言です。

男性と女性の感情の持ち方が大きく違います。過敏さでいえば、女性の方が格段上です。
男性より女性のほうが20倍不安を抱えやすいと言われています(どんな調べ方をしたのかはわかりませんが…)
そして多くの女性はこの過敏ゆえに我慢や忍耐を強制的に身に着けてしまっています。

奥様が感情大爆発を起こしたり、
離婚したいと言ってきたり、
精神を病んでしまったり。
突然のように見えてこれは過去からの蓄積です。そしてここに気づかず事態が大きくなって初めて男性側は「しまった…」と気づく。

この時点で「どうしたらいいでしょうか?」とご相談に来る感じです。正直、事態は相当厳しいですよ。奥様の怒りや悲しみは結婚年数の分、溜まってますからね。
5年なら5年分、20年なら20年分です。さすがに1日で解決は無理です。
まず、ひたすら懺悔するしかありません。

男性に質問です。
奥様は何時に起きていますか?
奥様は出勤まで何をされていますか?
奥様がお昼ご飯を立ったまま食べているのを知っていますか?
奥様が毎日献立を考えているのを当然だと思っていませんか?
奥様の言う「大丈夫だから」は「助けて」の意味だと知ってますか?
奥様の「○○だと思わない?」という疑問形はあなたへの要望だと知っていますか?
奥様は何時にお休みになりますか?
事細かに観察をして一つずつ自分の行動を変えていくしかありません。

奥様も24時間あなたを拒否するのは体力的に大変です。
必ず心を開くときはあります。その瞬間に気づけるようになれば改善の余地はあります。

そして女性にも一つ協力してほしいことがあります。
双方の声を聴くからこその私の願いです。
男性にとってのフリーズワードがあります。
それは…「自分で考えて動いてよ!」だそうです。
(そう言えば私も言ったことあるわ…笑)

女性の皆さん、ここはもう割り切るしかないところです。手取り足取り教えてあげてください。そしてご主人の反省の色、たまに片目をとじて彼の落ち度を半分見なかったことにしてあげてください。

連合艦隊司令長官としてかつて多くの軍人をまとめていた山本五十六(1884~1943)も部下の育成について言っています。
やってみせ、言って聞かせてさせてみて、ほめてやらねば人は動かじ
…昔からそういうものだったのですよ、男性は…

そして女性のNG行動はこの後にも続きます。
やってみせ、言って聞かせてさせてみて、結局自分がやってしまう
なんです。
この行動が実は男性の成長を妨げています。

夫婦関係のかじを取るのは女性と言ってもいいでしょう。
女性側の感情のコントロールは夫婦問題に役立ちます。自分も楽になれますし、結果としてパートナーとの関係も変化していきます。
不安を20倍持っている女性だからこそ感情のコントロールは重要ですね。