不登校と母親の関係。

ご夫婦の問題の相談を受けていると、突然子供が不登校になっちゃった、という話を伺うんです。
朝になると具合が悪いと言って、学校行きたがらない・・・理由も教えてくれない・・・それがもう何日も続いて・・・子供にセラピー受けさせたいって・・・・
ちょっと待ってください。私はお母さんから相談受けているので、お子さんじゃなくて、お母さんをセラピーします。とお断りします。本人の同意なしでやりません。
でもお母さんのセッションが完了すると、次の日から子供が「行ってきます」って学校行っちゃったりするの。ビックリですよね。

どうしてかわかります?

「え?なんで学校行かなきゃいけないの?」とセラピーの前に聞いてみるわけです。お母さん大抵ムッとします。「学校行かなくなって、勉強ついていけなくなったり、集団行動が身につかなかったり、遅れを取ったら子供が困るじゃないですか」

子供が?違うでしょ。困ってるのお母さんだよね。

だって子供は学校に行かない理由をお母さんには言っていないのよ。会話してないのにどうして子供が困ってるってわかるのでしょうね。
大事なこと忘れてませんか。子供は勉強ついていけなくなったり、集団行動が身につかなかったり、遅れを取ったりしてもそんなこと構わないくらい今が辛いってことなんですよ。

そこまでシグナル出してる子供が親から言ってほしいのは「学校行け」じゃないですよね?どんな事件があったのかはどうでもいいんです。聞いたってお母さんには多分本当のことは言わない。それがお母さんとお父さんの不仲だったら尚更言えないじゃないですか。
他人と自分の比較が顕著になる年頃だから、本当のことを言ってお母さんに何て言われるか不安で仕方ないんです。だから言わないか、嘘つくか、どちらかです。

セラピーの中でこんな説教はしません。セラピーだけで終了です。
お母さんの気持ちが「別にいいか。行きたくなったら行きますよね。」ってなるだけで、子供は次の日学校行っちゃう。それでお母さんは「はっ・・・」と新たな気づきを得るんです。
おまけにこの穏やかな気持ちが旦那様にも向けられているので夫婦仲まで落ち着いてしまいます。
それくらい家族の中の空気感は大事なんです。
母親が我慢して無理をして頑張ってやっても限界が来ます。セラピーで整えれば解決するわけですから
いつも言っているんです。

頑張るのもうやめよう、って。