離婚するしかないのでしょうか?

同じ悩みを抱えた皆さんが集まって自分を開示する会(自助会)があります。
私もオンラインでカサンドラさんたちとの会を定期的に開催しています。
  https://smile2-hiromimi.com/aboutotherapy/perfectprogram/check/talknokai

「ほかの会にも参加したことがあるのですが・・・カサンドラさんって殆どの方が離婚されていますよね。やはり離婚するしかないのでしょうか?」

と聞かれます。

ネットで検索しても、あるサイトでは80%、あるサイトでは60%・・・など確かにバラバラ。データの集め方が不明ですし、やみくもに信じないでください。カサンドラさんは大事なことを見落としているんです。
 
カサンドラ症候群を克服されて今幸せな生活を送っている人は自助会には来ません。

自助会に参加する方は「今悩んでいる人」「離婚したい人」「離婚してもココロの傷が癒えない人」です。
必然的に自助会の中は離婚率が高くなるのです。

人は幸せを手に入れたら過去の辛い過去はスルッと忘れてしまいます。
そしてわざわざネガティブな集まりに参加することを選びません。

ザックリって「自分が幸せならOK」なんです。

別の視点で考えてみましょう。

仮にご夫婦の関係を再構築されて「自分は今主人とラブラブです。私の幸せな毎日をお話します。皆さんもきっと克服できます!」という方が自助会に参加されてお話したとしましょうか。

あなたはどう思いますか?

「うらやましいなぁ・・・でもこの方のご主人と私の主人は同じタイプじゃないし・・・私の場合には当てはまらないなぁ」

そう言って再びココロを閉ざすのではありませんか。

自分の気持ちが「離婚したい」に向いている人と
自分の気持ちが「絶対に克服できる方法が知りたい」に向いている人では集めたい情報が違います。
色々な人のお話を聞くのは全然かまいません。ですが、あなたが集めたい情報はどちらなのかがぼやけていたら、いつまでも経っても「自分の答え」は出せません。

カサンドラさんを克服した人の方はカサンドラさんの葛藤を自分も経験しています。あの時の自分は周りの人の意見を聴けていなかった。自分が不幸だと思っている時、幸せそうな人が恨めしかった。私には無理だと思っていた・・・と。

なのでセラピーを受けてカサンドラさんから抜けた方に「○○さん、この体験を皆さんにご紹介してもいいですか?」とお願いすると「もちろん!皆さんにも幸せになってほしいので!」とおっしゃってくださいます。その代わり自助会への参加は断られちゃいますね。
ネガティブな世界にいるとポジティブな世界が遠く感じるように、ポジティブな世界にたどり着いた人はネガティブな過去を振り返ろうとは思わないもの。でも遠くから「あなたも幸せになってほしいなぁ」と静かにあなたを待っているんですよ。

離婚を勧めないのではありませんし、離婚を勧めているのでもありません。
本当は「あなたがどうしたいのか」を知り前に進む。それが答えなのです。

あなたが幸せになれるなら結果がどちらでもいいはずです。
どっちがいいのか迷っているのは自分のココロの中に矛盾した思いがあるということ。どんな思いが対立しているのかを知ることは問題解決の中でもかなり大きな割合を占めます。ここが見えてくるとあっという間に物事は解決に進むのです。

ご相談を受けているとその方のココロの葛藤が見えてきます。

「いや・・・離婚したいと言ってるけどウソだな」
「あらら・・・一秒でも早く離婚した方がいいのにな」
「別れたいのか・・・こんなに愛し合ってるのに・・・」
「愛されていないのに・・・どうしてそんなに執着してるんだろう」

本当の気持ちと全く真逆の事を言ったり行動している人が殆どで、ご自分では気づいていないんですね。まずはこの気づきから始めないとね。
「ココロのねじれ」をほどいてご自分の気持ちと向き合えば、未来はどんどん動き出しますよ。