オキシトシンのジレンマ。

社会的なルールを守れなかった人への攻撃。
他人の不幸や不備を暴露して騒ぐのってどこか快感に似た解放感があります。
人の不幸や不備を喜んでしまう心理をシャーデンフロイデといいます。

そしてこの心理は人間のホルモン「オキシトシン」から生じるもの。お金持ちそうで成功者に見える人に対してねたみを持っている人いるでしょう?ねたみって動物が生きていくのに必要な要素なのです。
動物は生存競争の中で生き残るため自分にとって危険なものは排除しなくてはいけない。

だから敵が窮地に追いやられている状態を見て「しめしめ…ザマミろ」と思うことに喜びや快感を持つようにプログラムされているもの。シャーデンフロイデという現象は生存競争のためには必要で、これがないと私達は絶滅してしまうんです。
異なる人種同士で国境を作り戦争をするのもこのためです。自国が滅亡したら困るじゃないですか。
(言っておきますが戦争を肯定しているのではないですよ)

この愛国心を司る愛のホルモン「オキシトシン」は、お母さんが子供を育てるときに分泌される愛情ホルモンでもあり、これが不足すると育児放棄が起こります。育児放棄したら未来に種を引き継げません。

種を保存するための愛のオキシトシン。時として他者を攻撃するためのホルモンでもあるとはなんて罪なホルモンなんでしょう。

例えば家族と言う小さな国でも戦争は起きています。回避が難しい上に攻撃は直接的で苦痛は大きいですね。他の動物は生命維持を最優先ですが、人間はそれに加えて「精神維持」も必要になります。
攻撃が始まれば互いに自分を維持するための行動をするのです。人によっては同じくらいの攻撃で応戦する人もいれば
諦めて従うままの人、思考を止めて感情をころしてしまう人…いろいろです。
命を落とすほどではなくてもそのダメージは人生に傷をつけてしまいます。

人類が生きるためのレベルで考えると、身近な人を攻撃したり引きずり下ろしたところでほとんど自分の立ち位置なんて変わりません。そのレベルで人間は傷つけあっているのです。無意味ですね…

だから先に平和を手に入れたもん勝ちです。愛のホルモンも使い方次第ということ。
人に妬みや憎しみといったネガティブな感情を向けることなく平和を手に入れることは可能です。

そう考えたら…人間の可能性は無限大ですよ。

諦めちゃだめです。今すぐに世界の戦争はなくせないけどあなたの中の戦争は止められる。
その司令塔はあなたです。