世界中で起きたパニックの後に残されたもの。
それは人間関係の距離感に悩む人たちです。
アタッチメントとは、日本では「愛着」と訳されています。
「愛着障害」なら、聞いたことがあるのではないでしょうか。
人は生まれて間もなく、自分を守り育ててくれる養育者との間でコミュニケーションに必要な学習をしていきます。
子どもとの密接な関係性を持つのはやはり母親であることが多いですから、親子のつながりという視点でアタッチメントが日本で「愛着」と訳されたのも納得できます。
ところが、この時期に安心を得られる環境を全ての人が与えられるわけではありません。
このような環境に晒されると、潜在的に常に不安感を抱えた状態となり、成長後も人間関係を構築するときに過敏になりすぎたり、逆に表面的な付き合いだけでそれ以上に進めなかったりすることがあります。
この状態を日本では「愛着障害」と呼んでいます。
ですが、子どもの発達段階にとどまらず、私たちは他者への共感や愛情、あるいは憎悪と言った感情を人生を通じて持っています。アタッチメントという言葉をより広い意味で捉えてより近い日本語を充てるとするなら、「絆」と言えるのではないでしょうか。
もちろん、人間は100%望んだ愛情を親から受け取るのは不可能。そう考えれば、どんな人でも何らかのアタッチメントへの不足や不満を感じているものです。
私たちは、人間関係においてトライ&エラーを繰り返し、やがて自分に合った仲間やパートナーを見つけては、アタッチメントの修正をしていきます。
世界中の人たちが「あの疫病」を経て、改めて人とのつながりの重要性を強く感じるようになりました。
ところがーーーー
人間の歴史で言えば、ほんの数年行われた、世界各国のロックダウンからようやく解放されたにもかかわらず、
「人との絆が大事なのはわかっている。でも、その距離感がわからない…」
そう悩む人たちが今増えているのです。
家族、あるいは友人、恋人などの関係性であなたはどんな風にコミュニケーションが取れているでしょうか。アタッチメントスタイルには3つのタイプがあります。
・・・など
・・・など
・・・など
不安型×回避型など、それぞれのタイプが混在する事もあります。
「愛着障害」という呼び方がよく知られているために誤解されがちですが、アタッチメントスタイル(愛着スタイル)は誰にでもあり、病気や障害でもなければ、必ずしも一生変わらないものでもありません。
もし、自分のアタッチメントスタイルによって、人間関係で悩むことが多いなと感じている方は
…など、できるだけ不安要素を取り除く事が重要です。
感情解放は母親(養育者)との関係性で生まれたトラウマだけでなく、出どころがわからない「モヤモヤした不安」にも効果があります。